統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

統合失調症と付き合いながら働く2。

こんにちは。pepeneeです。今日も、引き続き、統合失調症等の精神疾患に罹られた方が仕事をすることについて書いていきたいと思います。

 

介護、福祉のしごとには、生活相談員。支援相談員、という存在があります。生活相談員とは主に前回のブログで書いた日中のお年寄りお預かりサービスであるデイサービスの施設と利用者様とケアマネジャー(介護支援専門員)をつなぎ、主に利用者さんの契約、初回の心身の状態を観察(アセスメント)し、記録(カルテ)に起こしたり、また、月末月初に利用状況を国民健康保険団体連合会という介護報酬を決める団体にデータをコンピューターで送るのがメインの仕事になります。そして、支援相談員はそれによく似た職種で、介護老人保健施設(以下老健)という病院と国営の老人ホームが合体したような施設に配属され、老健の部屋の空き状況を把握し、病院と連携していることが多いので、病院から依頼がある老健への入所希望や、退院される方の状況を把握して、入退院の一連の手続きや流れを管理するお仕事となります。入居部屋が足りていないのに入居者を受け入れてはいけませんし、あまり退院する方が同じ時期に多すぎても老健の介護報酬が下がってしまいます。それら入退院の管理をするのが支援相談員です。

 

これらの職種は、なんと介護福祉士の資格を持っていればなれる事が多いんです。そう、介護福祉士の資格を取っていればこういった事務系のお仕事も出来るようになる訳です。”自分は体力に自信がない””利用者様と直接身体介護をするより、相談業務をメインにやってみたい”そういった方は考えてみてもいいかもしれません。介護の現場よりは身体的にきついことがなくなるはずです。しかし、この事務作業、とても向き不向きがあり、仕事内容の抽象性から、なかなか理解できないケースも多いかもしれません。僕も4か月で生活相談員を辞めた経緯があります。また、デイサービスの生活相談員は月末の介護報酬を国民健康保険団体連合会に正確にかつ早く入力する必要があります。デイサービスの利用者様は30~60名くらいの単位でご利用されるため、月末の入力作業は超多忙です。毎月月末には深夜まで残業していました。また、介護報酬のダブルチェックのため、担当のケアマネジャーにもどの利用者様が何回ご利用になったかサービスの利用実績票を翌月10日までに各ケアマネジャーに送り届けるのも大切なお仕事になります。

 

なれるまでは大変ですが、比較的体に負担の少ない職種ですので、介護福祉士を取得して、自分は事務方に向いていると思う方はチャレンジしてみるのも良いと思います。しかし、相談職といえ、利用者様と密接に関わることは少ないため、自分の信頼感、安心感を強化するセーフティベースを構築し、脳内ホルモンオキシトシンの分泌に繋がる仕事ではなりにくい点はあります。自分自身のやりたいこと、改善したいことを見極め、職種選びをすることをお勧めします。また、介護福祉士を取得後の介護支援専門員等になるための実務経験にももちろん含まれます。前回同様、パートタイムでも実務経験にカウントされます。

 

このブログでは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きていくためのヒントを書いていきます。どうぞこれからもよろしくお願いします。