統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

新しい世界へ。

こんにちは。pepeneeです。今日は、時代の移り変わりについて僕の見解を少し書いていきたいと思います。僕は歴史や環境問題の専門家ではないので、あくまで少量の知識と、僕の雑感になります。ご了承ください。

 

①資本主義の終焉。

その昔、ロシアがソ連と名乗っていた時代、世界は共産主義と資本主義の二つの世界軸があり、どちらのイデオロギー(主義)が人間社会にとって適切な社会システムかという社会実験が行われていた時代がありました(1947~1991)。いわゆる米ソの冷戦時代というものです。共産主義ソ連)は計画経済とも呼ばれ、すべて人は平等に資源を分け合うという理念のもと、一部の社会組織のトップ層が社会を管理する独裁国家になりました。そんな管理社会が人間の自由を求める性質に合致する訳はなく、ソ連は1991年に崩壊し、アメリカ中心の資本主義社会が勝利をおさめ、凄惨な社会実験は幕を下ろしました。そして、自由にお金を稼ぐことが正義の理念、資本主義が世界全体のグローバルスタンダードになっていったのです。しかし、その万能と思われていた資本主義社会にも、数多の欠陥が浮き彫りになる現状があります。アメリカでは人口のトップ1%の富裕層が下位層の50%と同じ富を独占し、資本を株式に投資し、さらに自らの資本を増やす究極の格差社会が誕生したのです。経済学者のトマ・ピケティ氏は、様々な家計のデータ分析から、r>gという有名な公式を発表します。rは資本を株式投資など投資に回して利益を得る事を指します。gは労働をして資本を得る事を意味しています。つまり、資本家が投資をして利益を得る益の方が労働で利益を得るより大きな利益になることを統計学上証明してしまったのです。巨大な資本家の力は勢いをどんどん増していき、経済界はもとより、政治の世界にも大きな影響を与え、資本家から受け取る政治献金で当選する政治家を意のままに操り、自分たち資本家が有利になる法案を次々に通す様にコントロールします。実際、アメリカと同じ資本主義を採用している日本も、ここ近年の法人税の利率は下がり続ける一方で、平成23年39.54% 24年25年37% 26年34.62% 28年29.97% 30年29.74%と現在はとうとう20%台まで下がりました。これで、資本家たちは企業の株主として株の配当金、分配の恩恵を大きく受けれるようになります。実際、労働者の賃金の伸びはほとんど上昇しておらず、逆に株式投資の配当金はどんどん上昇しています。”金を持つものがすべてを手に入れる社会”それがこの資本主義の最大の欠陥なのです。

 

②資本主義経済では活かせない能力のある人もたくさんいる。

資本主義経済では、いかにお金を稼ぐかのみを至上価値にしています。しかし、”優しい人””無欲な人””スピリチュアルな感性を持つ人”など、資本主義では活かせない能力のある人はたくさん存在しています。そんな方々を資本のみで無価値とする社会が健全であるはずがないのです。そして、大多数の国民が、労働で生活の糧を得る事で暮らしを立てています。それなのに、ごく一部の資本家が株式市場で巨大な資本を投資するだけで、巨大な富を得る。さらに政治権力を使って自分たちの利益になる法案を次々に通す。人々がより幸福になる社会システムとは到底いえないことがここからでもうかがえるでしょう。

 

③経済合理主義のもたらす未来。

さらに、このまま経済合理主義を一番の正義にして、すべての国が資本主義化してしまうと、火力発電は拡大し、その原料である化石燃料(ガソリン)はどんどん消費され、その影響が地球温暖化につながり、さらに森林破壊、絶滅危惧種等の多くの動物の種が絶滅し、地球の環境破壊が進むことになります。地球環境の破壊を前提に成立する資本主義経済は、人間の欲望経済であり、このまま進むと我々の住むこの緑の惑星が悲鳴を上げる事になるのです。地球温暖化については反対意見もあり、温暖化していないとの見解もあるようですが、世界中のCO2排出量を規制する取り組み、京都議定書が発効するほどの公の国際的な動きがあることは、どう考えても、常識から地球温暖化が経済の発展によるCO2の排出によるものと考えるのは、自然な事ではないでしょうか。(この辺の知識は例えば、不都合な真実等のホッケー曲線等が有名で、あまり決着がついていないそうです。僕自身、知識不足なので、僕は地球温暖化はCO2排出から起こり、世界が工場化することで地球環境が破壊されるという説を支持しています。興味のある方は調べてみてください。有名なところでは、武田邦彦氏が地球温暖化否定論を唱えています。)

 

④新しい世界へ。

我々には、新しい世代へ、より良い環境と社会システムを提供していく義務があります。それが、今を生きる人類の共通の命題だと思います。独身女性の二人に一人が貧困。児童の七人に一人が貧困。少子高齢化はますます加速し、教育のアップデートも現在の市場原理やグローバルスタンダード、AIをはじめとする機械化、IT化の時代に適切に行われていません。今だけ、金だけ、自分だけとは、選挙の野党の掛け声みたいで使いたくありませんが、真実味があります。自分の既得権だけを守るのではなく、みんなで新しい資本主義に代わる多くの人が幸福になれる社会システムを構築する転換点に現在は来ているのではないでしょうか。その対案を、僕は持っていません。どの本にも、僕が知る限り、載っていません。だからこそ挑戦し、そこからの学びを新しい世界の希望の為にこれからも情報発信していきたいと思います。皆さんの日常の生活により良い気づきになれば、幸いです。

 

このブログでは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いています。これからもどうぞよろしくお願いします。