統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

こんにちは。pepeneeです。ありがたいことに僕のブログを読んでくれていらっしゃる方がおり、面白かったとマークしてくださった方のいらっしゃいました。本当にありがとうございます。励みになります。

 

さて、今日は統合失調症等の精神疾患にかかられた方の社会復帰について軽く触れていこうと考えています。精神疾患にかかると様々な社会的偏見と出くわすことになります。中には”心が弱い人だ”など心無い言葉をあびせられたり、また、精神疾患の苦しさが全くわからず心の休養が必要な人に、”怠けているだけだ””逃げているだけだ”などの酷い言葉を身近な人にかけられる事も少なくありません。まず、精神疾患全般に言えることですが、まず間違いなく心が傷ついて疲れ果てていることがほとんどです。人一倍感受性が高く、他人の気持ちが(痛みも含めて)わかる性質を持っている為、とても優しく思いやりがあり自分より他者を優先してしまうことが多いことと思います。

 

まずは、精神疾患になったということは、からだと心が痛みと苦しみの限界を超えもう耐えきれない!と全身が強制的に今の環境から避難して休んでくれ!とサインを送っているということを受け入れましょう。つまり、甘えや怠けとは正反対の状況なのです。あなたにとって緊急事態なのです。もし精神疾患に罹らなかったら命が危なかったのです。だから今は他者の心無い言葉をうのみにせず、とにかく体と心が楽になるまで誰が何と言おうとしっかり食べ、しっかり寝て、休んで休んで休みまくってください。休む期間は環境にもよりますが、実家暮らしの方はそのまま家に引きこもって、そして社会人で一人暮らし等の方は、傷病手当や失業保険、また障害認定を受けられた方は障害年金を受給していただいて、自分の心が”なにかしたいな。”という気持ちが芽生えるまでたっぷり休みましょう。

 

そして、何年かして、ぼつぼつ”なにかしたいな”と思う気持ちが芽生えてきたら、まず掃除、洗濯等から始めても良いし、毎朝20分散歩する、から始めても良いでしょう。しかし、精神疾患等に罹られた方は、急性期(発症から間もない罹り始めの時期)には脳の働きが以前の自分に比べて出来ないことが増えているでしょう。(例えば、他者の会話のスピードに理解が追い付かない、簡単なキーワードを覚えておくことが出来ない等)それでも落胆する必要はありません。あなたは生命の緊急事態からサバイブしてきたのです。ダメージは残っているのが当たり前です。そして、その能力も以前以上に回復、発展することが可能です。その脳のリハビリについてもまた別の機会にお話ししたいと思います。

 

そして、現在の段階に合わせて就労を考えれる段階に来たら、いきなりフルタイムは避けた方がよいと思います。ポイントは、パートタイムで福祉関係のお仕事をお勧めします。なぜならその経験は実務経験として僕が持っている介護福祉士、介護支援専門員、相談支援専門員、児童発達支援管理責任者、サービス管理責任者の資格を取得する足掛かりになるからです。この実務経験、転職をしても有効なため、体調を崩しそうになったらすぐに仕事を辞め、また休養して、また福祉関係のお仕事で別の法人で働いても問題ありません。とにかく精神疾患等に罹った場合、またぶり返す可能性も多いため、一つの就職先にとらわれることなくいつでも辞めれて、なおかつ実務経験というキャリアを担保するにはこの働き方は最適です。

 

これからも心の問題や精神疾患等に罹られた方がどのように幸せに暮らせるようになるのかを中心にお話しさせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。