統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

統合失調症と薬について

こんにちは。pepeneeです。今日は、統合失調症と薬について書いていきたいと思います。16年前、統合失調症を発症した時、幻覚、幻聴が酷く、ものすごく暴れていたのを今でも思い出します。すぐさま家族が救急車を手配して僕は精神病院に救急搬送されました。しかし、その措置室(独房)の中で壁や扉を殴るける・・・一週間くらいたったでしょうか。ほとんど不眠不休で壁や扉を殴り、蹴っていた僕もさすがに疲れ果て、眠りにつきました。しかし、ほとんど当時寝ていなかったのです。眠れないのです。壁、扉を殴る音がしなくなってきたと気づいた看護師さんは、母を面会に来ても大丈夫な事を連絡したのでしょう、ほどなく母が措置室に面会に来ました。母は”音楽欲しいやろ?”とだけいうと、また帰っていき、次の面会日に僕のたくさんのCDとCDプレイヤーを差し入れてくれました。

 

癒されました。なんだか、音楽を聴くととても落ち着くんですね。そして、措置室から一般フロアにほどなく移されました。僕と同じような病の人々がたくさんいました。そこから、精神科医に説明を受け、統合失調症であることを告げられます。ショックでした。これから強力な抗精神病薬を毎日飲み続けなくてはいけないこと、社会復帰は難しいこと。そして何より、不治の病であること。

 

しかし、処方された薬を飲むと、あれだけ苦しかった幻覚、幻聴がなくなり、夜、眠れるようになりました。”眠ることが出来る”普通の人からすると当たり前ですが当時の僕は眠れるようになったことはとても嬉しかったです。そして、しばらくすると薬が無くても僕はもう統合失調症ではないのではないか?そんな気になるのです。しかし、やはり薬を飲み忘れると体調を崩し、幻聴も増え、眠れなくなり、以前より症状がひどくなるのです。

 

統合失調症にとって薬は命綱です。きちんと服薬管理して、毎日飲み続ける事が、回復の最大にして、最善の条件です。

 

しかし、人によっては体に合わない抗精神病薬を飲んで、副作用に苦しめられていたり、症状が軽くならない方もいらっしゃいます。僕の例では、一番最初はリスパダールというお薬を飲んでいました。症状は落ち着いたのですが、恥ずかしい話ですが、射精障害が出て、精神科医に相談したところリスパダールの副作用であることが判明しました。この病気や、精神疾患を患った方は、信頼できる精神科医をしっかり見つけ、自分の体調、現状をきちんと言葉にして全部話しましょう。そうすることで精神科医もあなたに一番ベストなお薬を選んでくれます。現在の僕は、ジプレキサというお薬を服用しています。自分に合ったお薬に出会える事は、この病気と付き合いながら生活する上でとても大切な要素になります。まず、しっかりお薬を服用し、違和感を医師に伝える。その繰り返しの中で見つかります。

 

このブログでは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いていきます。今後もよろしくお願いします。