統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

自分がどこまでやれるか。

こんにちは。pepeneeです。今日は、自分の心の声が黙ってしまうくらい、頑張り続けたら、どうなるかを書いてみたいと思います。

 

統合失調症発症時、幻聴が酷かった。

16年前、28歳だったころ、僕は統合失調症に罹りました。その頃、僕の心は完全に破壊され、幻聴という現実にはあり得ない言葉が聞こえてくるという現象に悩まされることになります。僕の場合は幻聴、妄想、そして暴れるの三拍子そろっていたので、周囲もやむなく救急車の助けを借りて、精神病院に隔離されるのでした。そこには閉鎖病棟という”措置入院”する人間だけが入れられる牢獄に入るのですが、今回のお話は、そこではないので省きます。24時間とにかくありもしない声が聞こえてくるのです。24時間ずっとです。眠れません。当時、閉鎖病棟に入れられていても、3日は平気で起きていた記憶があります。もっと寝ていないかもしれません。寝ている記憶が無いのです。幻聴の内容は、”お前のせいだ!””お前のせいで!”と何かの責任を問われるような内容ばかりでした。僕はそこから常に幻聴に脅迫されながら生活する事になります。ご飯を食べようとしたら、”いけしゃーしゃーと飯食うか?”とか、本当に聞こえてくるわけです。安心してご飯が食べれる現在は、もう天国です。

 

②どうやら、僕は何かミスったらしい。

とにかく罪を責め立てる幻聴が多いので、退院したら、もう全力で幻聴のいう事なんか無視して、勉強しまくって専門学校に入りなおして、勉強、ランニング、筋トレ、食事管理を徹底的にやりました。これ以上責めれない位。やがて、学校をトップの成績で卒業した僕は、がむしゃらに”利用者様の為に”働きました。働きながら、勉強もしました。何年も何年も。そして、10年弱経った現在、僕を責め続けた幻聴は跡形もなく消え去りました。僕は、この10年、何かを償う、というより、何か誤解を解くために必死に無実を証明するために走り続けた・・・そんな感じがしています。

 

③病気を克服した向こう側。

この統合失調症に罹った方は、大変な想いをされる方ばかりだと思います。僕も正直大変でした。今でももちろん服薬しています。一生治らない病気であることを受け容れなければいけません。しかし、どうか、この病気に負けないでほしいのです。この病気は、様々なものを奪います。働く能力や、意欲、生活リズム、昔の様な人間関係はもう作れません。しかし、そのすべてを認めて、それでも前進する、今日一日を生ききる。その毎日によって、新たな扉が開かれる。それだけは真実の様です。なぜなら、現在の僕は、責め立てられた10年を経て、まるで、天との裁判に無罪判決を勝ち取った気分だからです。

 

④無理だけはしないで。

でも、僕は無罪判決を手にしたことだけが嬉しい訳ではないのです。統合失調症でも、いや、統合失調症だからこそ、毎日の穏やかな何気ない日常に、感謝の心を持つことが出来るー。この心こそ、闘病生活を経て得た本当の心の成長なんだと思っています。だから、あなたの精神疾患も、きっとあなただけが感じる輝ける軌跡になると、僕は確信しています。だから、生きてください。

 

このブログは精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いています。これからもどうぞよろしくお願いします。