統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

統合失調症の陰性症状につ

こんにちは。pepeneeです。今日は統合失調症の急性期(幻覚、幻聴に悩まされ、錯乱状態にあること)が薬とたくさんの睡眠によって落ち着いてきた後に訪れる陰性症状について少し触れていきたいと思います。

 

陰性症状は、激しい急性期と比べ、まるで対照的な症状を呈します。無気力、無関心、無感動、体を動かすのも億劫、頭が働かない等のまるで三年寝太郎のような時期を迎えます。周囲から見ると、たださぼって自堕落な生活をしている様に見えてしまいます。しかし、この陰性症状期に必要以上に焦ってプレッシャーをかけて行動を起こさせようとしない方が良いです。陰性症状は、急性期の強いエネルギー消費と、その疾患に至った過酷な環境、(心理的ストレス、周囲との人間関係の不調和、トラウマになるような精神的ダメージ、これらの長期的負荷等)それによる脳の疲弊から来ています。なので引き続き脳と体を休めましょう。一にも二にも休息を取ることを最優先させてください。

 

また、統合失調症等の精神疾患のお薬は、副作用として体重の増加が挙げられます。陰性症状でただでさえやる気のない当事者に他の人の目からすると食っちゃ寝食っちゃ寝している様に見えると思うでしょう。その結果体重が増加し、非常に危機感を抱く関係者もいる事でしょう。気分転換に少し日の光を浴びながら軽く散歩するのも良いですがとにかく焦って無理強いはしないでください。本人は動きたくても動けないのですから。

長い期間を療養に充てる必要のある統合失調症ですが、そのためには社会保障の活用が必ず必要になってきます。まず、障害年金が受給できるか医師や病院のソーシャルワーカーに確認してみましょう。障害年金受給は細かな規定があり、とても複雑です。早めに取り組んでほしい制度です。国民年金で6~7万円程支給されます。また、発症前に厚生年金に加入されていた方であれば、さらに受取額が上がるでしょう。そのあとは、住む地域によって違いがありますが、まず、医療費が三割負担から一割負担になる自立支援制度を活用しましょう。また、地域によっては重度医療制度といって医療費が完全に無料になる制度もありますので、かかりつけの精神科医、または病院のソーシャルワーカーに相談してみましょう。

 

長い療養期の中でも、一番誤解を受けやすい陰性症状期。お金の問題は避けてはとおれません。上手に社会保障制度を活かして、辛い時期を乗り越えていきましょう。焦ってはいけません。

 

このブログでは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いていきます。これからもよろしくお願いします。