統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

セーフティベースとオキシトシンについて2

こんにちは。pepeneeです。前回のブログでセーフティベースに置かれていなかった方が不安感や恐怖心を感じやすくなって育ち、それが精神疾患の原因になる、というお話をしました。信頼関係を他者と結ぶ事で脳内ホルモンのオキシトシンが多く分泌され、不安感や恐怖心を和らげてくれる。そして、それはセーフティベースを提供される側だけではなく、セーフティベースを供給(与える)側にも脳内のオキシトシンが多く分泌される事にも触れていきました。

 

そして、35歳から福祉の世界で僕は、利用者さん(高齢者、障害児童等)に信頼を与えるように現在まで継続したのです。自分はセーフティベースを持たず育ったが、自分自身はセーフティベースになれる人間になろう。そういった思いでした。

 

その結果、僕自身の脳内ホルモンオキシトシンはどんどん活性化し仕事のやりがいや幸福感に繋がっていったのです。これは、”与えよ、さらば与えられん”という言葉通りです。精神疾患等に効く一番の特効薬は他者との信頼関係に満ちた触れ合いです。しかし、それがどうしても、どの人も信頼できないと悩んでおられる方は、(急性期で睡眠、食事が一番大切な時期は別です)自分自身が他者の信頼できる人、セーフティーベースになっていくというちょっと難易度の高いやり方もあるということです。

 

さて、このセーフティベースになる方法、ちょっとした原則があります。①他者を批判するのではなく、出来るだけ受け入れる事。(無理に我慢せよと言っているわけではないですよ。理不尽なことには怒ったり反論していいんですよ。)②相手の行動や存在に感謝できる点を見つける事。③問題がおきた時、出来るだけ周囲の助けも借りながら解決するスタンスを持つ事。④他者の安全基地となること。

 

これだけです。継続すると、ものすごい効果が表れます。また、障害児童等の子供を対象にするときは、この4つの原則に加えて、⑤本人の主体性(その子の自由意志)を伸ばしてあげられる環境づくりをする。⑥ダメなことはダメと叱る。(丁寧な言葉で)この⑤⑥は、児童対象なので、まず他者の立場を理解すること(①)から始めてみてもいいかもしれません。

 

このブログでは、精神疾患等の方でも幸せに生きることのできる方法や、考え方を書いています。これからもよろしくお願いします。