統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

安全基地(セーフティベース)について

こんにちは。pepeneeです。いつもお読みになってくださり、ありがとうございます。今日は、統合失調症等、精神疾患には、安全基地が必要不可欠である、というテーマで書いていきたいと思います。

 

僕の例で進めます。僕は幼少期から父親に身体的虐待、心理的虐待を受けて育ちました。そのトラウマはすさまじいものです。さらに父親と母親の毎日のような口喧嘩、暴言は幼い僕にとっては不安感と恐怖感一色でした。しかし、子供である僕はこの家から出ていく訳にはいきません。どんなに恐怖と不安に支配された環境であってもその場所から離れる事は衣食住を絶たれ、死んでしまうことを意味します。かくして僕は”安心”という生存に一番大切な感覚を身に着けずに成長してしまいます。それは、社会に出ても対人関係に不安感や恐怖感を抱き、常にびくびくしなくてはならない状態でした。

 

脳科学的に考察すると、不安感や恐怖感を抱きやすいということは脳内物質のオキシトシンの分泌が足りていないことを意味するそうです。オキシトシンは安心感、人との親密性、信頼感を司るホルモンで、幼い頃両親に適切に正常な愛情を受けていないとこのオキシトシンが分泌されづらいことがわかっています。

 

しかし、ある程度大人になってからでも、他者との信頼関係を結んだり他者を好きになってスキンシップを密にすることで脳内からオキシトシンが分泌される事が明らかになっています。

 

僕の場合は、福祉の仕事を通してお年寄りの身の回りのお世話から始まり、発達障害の児童を親身にお世話してスキンシップを自然な形で享受出来たおかげで現在では不安感や恐怖感がかなり和らいできている事を実感してきています。

 

もし、これをお読みの方の中で、心配性であったり、不安感、恐怖感が強いと自覚されている方がおられたら福祉のボランティアなどを通して他者との安心な触れ合いの時間を増やしていってみてはいかがでしょうか。また、大好きな恋人とたっぷりスキンシップするのも効果的です。そのオキシトシンが分泌されている状態、安心が核にある環境を、安全基地(セーフティベース)といいます。

 

結論を言うと、統合失調症精神疾患にはこのセーフティベースが不可欠なのです。

 

今日も最後までお読みくださりありがとうございました。このブログでは精神疾患等に罹った方でも幸福に生きる方法を書いていきます。今後ともよろしくお願いします。