統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

働きながら現実的に手が届く資格3選。

こんにちは。pepeneeです。今日は、より良い人生を送るために資格を取得する上で、現実的にお勧めな資格のメリットとデメリットを考えてみたいと思います。

 

①働きながらか、まとまった勉強時間を確保できるかで戦略は変わる。

まず、当然ですが、ある程度の価値がある資格を取得しようとするのなら、勉強に当てる時間を確保できるかどうかを考えて、なおかつターゲットの資格を取得するまでの予算を捻出しなければなりません。ここでは本当に取得をしたらリターンがある資格で、なおかつ学習時間が1000時間くらいが目安になる資格として行政書士社会保険労務士中小企業診断士の3つをあげて解説していきたいと思います。また、人によっては通学、通信、独学で勉強の仕方やスタイルも変わってくると思います。自分の性質に適したやり方で判断してみてください。働きながらなら、平日2時間、土日5時間づつの勉強で1か月80時間、一年で960時間の勉強時間を確保できます。一年間の生活費の蓄えのある方はたっぷり時間を使えます。しかし、あくまで資格取得が目的なので、自分に厳しくできない方は向いていないやり方かもしれません。

 

②何のために資格を取るのか。

資格を取得して、”独立したい!”または”自分の専門性を高めたい!”もしくは”取得することで自分に自信をつけたい!”等様々あると思います。資格の取得は勉強をする持久戦で、いかにモチベーションを保ち続けるかがカギなので、この資格を取得して何がしたいのか、もしくは自由を手にしたい、収入を上げたい、など、自分の最初の目的を強く持つ事が大切ではないかと思います。

 

③では、この行政書士社会保険労務士中小企業診断士のメリットデメリットを書きます。

まず、行政書士。ドラマカバチタレ!をご存じの方もいらっしゃると思います。平たく言えば、市役所に提出する書類(車庫証明や様々な許認可申請書類。)を本人に代わって作成し、提出してくれる町の法律家さんです。例えば、あなたがレストランを町で開きたいと思ったとします。そのためには、物件探しや料理の腕以外にも、保健所に飲食店営業許可等の様々な届け出が必要になります。このような複雑で煩雑な手続き業務を一手に引き受けてくれるのが行政書士です。また、契約書等、個人間の権利義務関係の書類を作成することを得意とする行政書士さんもいらっしゃいます。様々な行政に提出する書類が存在する為、やり方によっては収入も努力次第で上がっていく資格です。もちろん”官公庁に提出する書類の作成と提出代理”そして”遺言書等の権利義務、事実証明や契約書の作成等”は、業務独占といい、行政書士の有資格者しか行えないものとなっています。

社会保険労務士。こちらは様々な社会保険労務管理に関する専門家です。扱う法律は、労働者の保護に関する法律が多く、労働基準法労働安全衛生法労働者災害補償保険法、雇用保険法、労働保険徴収法、健康保険法、国民年金法、厚生年金法、そして、労務管理その他の労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識を学習します。こうやって見ると、社会保険労務士で扱う法律は、社会保障関係の労働者やその家族のセーフティネットになっている法律がほとんどです。仕事の内容としては、社会保険に関する書類の作成、提出代理、また、労働者の給与計算なども社会保険労務士さんの仕事の範囲内になります。就業規則という会社の労働に関するルールを作成したり、人事労務での経営者のコンサルタント的な役割を担っている社会保険労務士さんもいます。”行政庁に提出する届出書等の作成、就業規則、労働者名簿等の作成、そしてその書類を事業主に代行して官公庁に提出する。”などが社会保険労務士の独占業務になります。

中小企業診断士。この資格は経済産業省が公的に認めた国の経営コンサルタントです。様々な企業経営の知識を体系的に学習する事が求められ、一次試験では、経済学、経済政策、(国の経済政策等ですね)財務・会計、(日商簿記2級レベルの知識。)企業経営理論、(経営者がもっていなければならない考え方。)運営管理、(生産や、店舗の運営に必要な知識です。)経営法務、(会社を運営する上で、欠かせない民法会社法また知的財産に関する特許権など。)経営情報システム、(いわゆる会社経営に必要なIT知識。)そして中小企業経営・中小企業政策、(中小企業白書、中小企業施策総覧から中心に出題される。)これらの幅広い知識を身につけ、さらに二次試験でロジカルシンキングを論述形式で試される為、論理的思考力とある程度の文章力も必要となります。しかし、国が認めた経営コンサルタントの一番の強みは、中小企業診断士は横のつながりが非常に強く、試験に受かれば日本中の中小企業診断士とのつながりを持つことが出来、そこからビジネスに発展することも珍しくない、特殊な資格です。

 

行政書士のデメリット。

まず、合格して顧客を得るには高い営業力が必要です。そして、試験内容が実務とほとんど直結しないこともこの資格の特徴で、自分の業務を作っていくには様々な勉強を試験合格後に行う必要があります。そして、行政書士会に登録する費用もおおよそ30万円と言われています。また、試験には法令科目だけでなく、一般教養科目があり、こちらはほとんど運が作用する出題範囲となります。僕はこの一般教養科目で二回この資格を挫折しています。

 

社会保険労務士のデメリット。

詳しくはインターネットで調べてほしいのですが、試験を受けることが出来る要件があります。大学、専門学校卒等の学歴者、または実務経験が3年必要だったりします。しかし、行政書士資格保有者はこの社会保険労務士受験資格に当てはまるので、次のステップで受験する方もいらっしゃいます。そして、出題の範囲が膨大で、基本的に暗記暗記の連続です。暗記が得意な方は向いているかもしれませんが、そうでない方だと、なかなか勉強が苦しいかもしれません。(実は僕はこの点で社会保険労務士を挫折しています。)

 

中小企業診断士のデメリット。

合格後、登録しても5年間の更新制で、五年後に更新手続きが必要な場合がある。入会金は3~7万円程度、年会費は東京で5万円程、意外と資格維持費用と手間がかかります。そして、頭に入れておいてほしいのが、中小企業診断士には、独占業務が無い、という点です。中小企業診断士とプラスして、何らかの専門性を持ったほうが良いというのはなかなか厳しいかもしれません。

 

⑦やはり、資格は一生もの。

これまで、様々な角度から3つの資格を検討、比較してきました。しかし、どの資格もそれなりにデメリットを上回るメリットがあり、何より、頑張って取得できた時の喜び、達成感はひとしおでしょう。僕がこの記事を書いているのは、行政書士統合失調症の急性期に二回落ち、社会保険労務士の勉強に挫折し、現在、中小企業診断士に興味を持ち、この辺で、取得していないが興味が湧いた資格群をまとめ、整理することで、皆さんのお役に立つことが出来れば・・・との思いで書きました。上記の記述の資格は一生もの、という感想は、僕がケアマネジャーはじめ、様々な福祉系資格を取得している意味での感想です。

 

このブログは精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いています。今後ともどうぞよろしくお願いします。