統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

マーケティングと倫理。

こんにちは。pepeneeです。今日は、マーケティングの基本的な考え方、そして、現在のデジタルマーケティングまで僕の感じたことを書いていきたいと思います。

 

マーケティングとは?

企業戦略の一環、マーケティングとは一言で表すと、”商品が売れるようにすること”と言えるでしょう。例えば、身近な例でいうと大型ドラッグストア等に行くと特売品が大きなカゴに入って山積みになって普段よりも格安に売り出している事を目にすることがあるでしょう。例えば、その特売品が中華料理の元だとして、当然のことながら人は安いその中華料理の元を買おうとします。しかし、その中華料理の元だけでは今日の夕食の料理は揃いません。そこで、ドラッグストア側はその特売品の近くに、ピーマンやナスなど、中華料理の元と一緒に買ってくれる商品を陳列する訳です。こうすることで特売品だけでなく、ピーマンやナスを一緒に購入する様にしている訳です。たとえ、特売品が仕入れ原価と同じくらいの値で売っていても、その他のピーマンやナスを購入してくれることで利益が上がるように計算されている訳です。マーケティングでは、この特売品のことを”ロスリーダー”と呼び、また、ロスリーダーと一緒に購入してもらう事を”抱き合わせ”と呼びます。また、特売品の値付けを、端数価格(例えば、200円ではなく、198円)にするなど、商品のお得感を出す細かい戦略にもマーケティング戦略が見事に応用されているのです。

 

マーケティングから、デジタルマーケティングへ。

近年、マーケティングの形は、どんどんインターネットの世界で繰り広げられています。例えば、皆さんが、資格試験に興味を持ち、資格に関する情報をインターネットで検索、閲覧したとしましょう。そして、くつろいでいる時、インターネットのYouTubeでお気に入りの動画をゆっくり閲覧している時、その中で、広告が資格試験のものになっていたー。なんてことありませんか?これこそ、デジタルマーケティングなのです。時代はすでに多様性の世界に移行しており、70代以降の団塊世代は、テレビCMの広告を打てばよいのですが、今の若い世代は、テレビを見ない人が各段に多く、むしろYouTubeをよく閲覧しています。つまり、広告をテレビ、新聞、ラジオ、雑誌で打っても若い世代には届かないのです。今までは、マス(大衆)マーケティング、大衆向けの広告宣伝で、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌で流せば売り上げが上がる時代があったのですが、これからの時代は、消費者一人一人の嗜好に合わせてインターネットでの広告を打っていかなければならない時代になりました。上記の資格試験の例では、皆さんの普段使っているPC、スマホで閲覧している情報は、すべてビッグデータと呼ばれる大きなデータ集積装置に記録され、解析され、傾向を分析され、閲覧情報から皆さんが好みそうな嗜好をアルゴリズムというプログラミングが予想を立て、皆さんの毎日閲覧するYouTubeなどの広告に影響を与え、結果、資格試験の広告がYouTubeの広告に上がったー。という訳です。なお、アルゴリズムの分析によって、資格だけでなく、資格試験に興味がある”この人”は仕事に関するセミナーにも興味があるかもしれない、と予測を立て、ビジネスセミナーの広告などもYouTubeに流してくる可能性もあるという訳です。この一連のマーケティングを、ワントゥワンマーケティング(マスマーケティングの対比、一人一人の個別化に対応するマーケティング)と言い、もちろん、WEBの中で展開されるデジタルマーケティングです。

 

マーケティングという強力な学問。使いこなすには、強い倫理が必要。

ここまでマーケティングの流れをみてきましたが、”ものを売る仕組みづくり””ものが売れるようにすること”がマーケティングの目標です。しかし、その裏には個人情報の取り扱いに対して非常に強い倫理観を企業側は持っていなければなりません。また、個人の顧客データから割り出された結論だからといって安易にマーケティングの事を何も知らない消費者に誘導の様な広告を表示するのも僕は、危険が伴うのではないかと考える派です。例えば、最近僕は”両学長”という方のお金に関する学び動画を楽しく拝見しています。(興味のある方は是非、YouTube”両学長”で検索してみてください。お金に関する真実が学べます。)しかし、その中で、両学長はアメリカ株を分散投資することはメリットがあるー。と述べたとします(実際の動画はしっかり根拠を持ってアメリインデックス投資、VTI等と伝えています。)。しかし、株式投資はリスクが伴います。繰り返し両学長の動画を見るうちにマネックスというアメリカ株投資の専門証券会社の広告が流れるようになりました。みると、”アメリカ株の投資をした96%が満足!なぜならアメリカ株の過去から現在で、役7倍に上がっています!”と謳っています。確かにアメリカ株には魅力があります。しかし、確実に上がっていく株式投資など存在しません。それは両学長の動画でもしっかり伝えています。このように、マーケティング販売の為に示されるデータや統計もどこからのものなのか、信頼性が疑われます。(僕が警戒心が強いというのもありますが・・・)このように、世の中にはデジタルマーケティングを使って、不確定要素が強い商品を売るケースも多々あるのです。私たち消費者は企業のマーケティングというものの正体を知って、そのうえで、本当に良いものを購入する判断力を身につけなければなりませんし、企業側は、CSR(企業の社会的責任)をしっかり守り、法律に規定されていない事でも、これは倫理的に正しいのかしっかり考えた上で行動する必要があると考えます。

 

マーケティングは、日本再生のカギとなるか。

このように、マーケティング、デジタルマーケティングについてお話しさせていただきました。以上の様に、マーケティングは使い方を間違えさえしなければ、国民は消費を喚起し、また、企業は大きな収益を得る事が出来る手段だといえるでしょう。しかしながら、個人の大切な人生を消費、浪費から守るためには、矛盾するようですが、企業のマーケティングの正体を理解して、自分を律していくことも今後求められる事が重要になってくるでしょう。日本では、まだこのマーケティングの分野はあまり浸透していない面があります。なぜなら、マーケティングという概念が誕生し、大きく学問として体系化されたのは、アメリカだからです。このマーケティングを倫理的に使いこなし、国民を幸福にする手段として使う企業が増えていく事を願ってやみません。

 

このブログは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いています。これからもどうぞよろしくお願いします。