統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

統合失調症さんの恋愛。

こんにちは。pepeneeです。きょうは、統合失調症さんがしあわせに生きていくために、避けて通れない恋愛について語っていきたいと思います。

 

まず、始めに今回の令和6年能登半島地震で被災された方に心よりお見舞い申し上げます。また、羽田空港の航空事故についても、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。道路の状況で被災地への物資が届かない等ありましたが、これからも寄付等で影ながら復興を見守っていきたいと考えています。

 

今回のブログでは、英語の翻訳をせず、日本語のみの記述にしようと考えています。英語では、どうしてもニュアンスが違って受け取られる為、今回の記述内容には不適切だと判断したためです。なにとぞご了承ください。

 

①恋愛だけが人生ではない。

 

まず、始めに申し上げておきたいのは、恋愛、結婚だけが人生ではないというお話です。恋愛をするには、大きなエネルギ―がいりますし、なにより、自分だけで完結するものではなく、そこにはお相手がいるわけで、お相手と価値観、考え方が合わないと心が疲弊する事は目に見えています。また、結婚は、制度上の契約という考え方もできます。結婚とは、様々な社会的責任、道義が求められるものです。自分自身が心の底からやりたいこと、自由を謳歌したい人にはあまり向いていない契約関係だと思われます。なので、恋愛、結婚以外に生活を楽しめる方は、意外にも恋愛、結婚が無くても大丈夫な場合もあります。もちろん、その場合は、自分と親しい友達、親等の家族が良好な関係を築けていて、寂しくなくなおかつ自分が没頭できる趣味があれば、素敵な人生になる事だと思います。

 

②それでも恋愛がしたい統合失調症さんへ。

 

以上の事を踏まえた上で、それでも恋愛がしたい統合失調症さんに向けて今回ブログを書かせていただきます。

まず、統合失調症である事を打ち明けられるか、という点があります。統合失調症の方の最近の寛解率はひと昔前よりだいぶ高く、多くの方が薬を服用しながら社会復帰や恋愛を楽しんでいる状況です。一般の正社員でも障害者枠で雇用が長続きした方の体験談等もネットで検索すれば出てきます。ここで大事なのは、自分はどれくらいの働き方で疲れるのか?就労継続支援などの就労支援という福祉を活用し、そこでなら日中活動できそうか、と自分自身を詳しく自分自身が知らなければなりません。統合失調症さんは、2~3年目くらいはどうしても生活リズムも整わず、不安感、焦りなどの感情に支配されやすいです。まず、自分は社会で接点を持つ事が出来るくらい病状が安定しているか、把握しなければいけないです。嫌な事が頭から離れない等のぐるぐる思考が一日のほとんどを占めている状態なら、寝てください。医師が処方した睡眠薬を決められた通りに服薬し、10時間でも12時間でも寝る事をお勧めします。

それから、ちょっと頭の中が落ち着いたな、何かしたいな、と思ったなら、少し動き始めましょう。まずは、家の家事を手伝う事から始めても良いでしょう。洗濯物を干して、取り込む、料理を作ってみる、定期的に掃除をする、親しい方や親御さんと買い物に行く、などが出来てきたなら、良い兆候です。少しづつ、社会との接点を持って、デイケア、就労継続支援B型の門を叩くのも良いと思います。

 

③恋愛は特定の人と信頼関係を築く長期的なコミュニケーション。

 

最初にお伝えしたいのは、恋愛は思う以上にときめかないものです。まあ、夢の様な恋愛の壁ドンとか白馬の王子、アイドルが付き合いたいと言ってきたなどまずありえないと考えたほうがいいと思います。

それでも、自分のフィーリングが相性をしっかり見極めているケースもあります。この人と一緒にいるとなんだか安心する、はかなり当たります。会話が途切れても同じ空間と時間を共にしても違和感がない。そんなお相手はとても長続きします。その前提をクリアしたなら、デートに誘ってみたらいかがでしょうか。最初に統合失調症である事を打ち明ける事もまずはしなくてもいいかもしれません。気軽にご縁がある方とフィーリングが合うな、と感じたら、ラインの交換から始めても良いでしょう。恋愛とは、長期的な信頼関係の構築ですから、相手との約束を守る、というのは恋愛相手にも必須になってきます。逆に、相手が約束を守らない人だったら注意しましょう。

 

④こちらは統合失調症。メンタル不安定がデフォルト。

 

統合失調症患者さんは、精神疾患です。精神疾患という事はメンタルは不安定という事になります。そこを、メンタル1だったものを3年かけて、メンタル2に上げて感情のコントロールや、不愉快な事をさける技術を身につけ、メンタルの安定を長い時間かけて上げていくのが寛解への道です。仕事でも、自分のメンタルを自分で把握して、今の自分で出来るか判断して責任もって受けるのが基本になります。ただ、どうしても統合失調症の後遺症は残るケースが多いので、無理をしないというスキル、断る技術も学ぶ必要が出てきます。メンタルの安定を長い時間支援してくれるお相手が恋愛対象なら良いですし、そのお相手がメンタルめちゃ安定しているケースであれば、なお素晴らしいでしょう。とpepeneeは思います。

 

⑤人助けを生きがいにしていて、なおかつ見返りの気持ちのない人。

 

まれに、人の役に立つことが一番うれしいタイプがいます。このケースもいいのですが、統合失調症の不安、焦り、感情の爆発を受けて、同じように疲弊してしまうとこれまたお互いが共倒れになってしまい、上手くいかないケースになってしまいます。一番いいのは、人の役に立つ事も、自分の時間も大切にできる、相手との距離感を正しく判断できる傷つきにくいメンタル安定タイプです。そんな人いないと思われるかもですが、少ない数ですが、やっぱり存在します。(ここでいうメンタル安定タイプとは、幼少期から親の健全な愛情をたっぷり受けて育った自己肯定感の高い方、という意味です。)

 

今回は、統合失調症さんの恋愛、という事で日本人の統合失調症の方向けにブログを書いてみました。病気を抱えながら、自立や寛解を目指し、また恋愛を通して人生を分かち合える人をみつけるのは、相当な時間を費やすことにはなりますが、あきらめる必要はないという事をお伝えしたくて、書きました。

 

皆さまの本年が素敵な一年になりますように!心から皆さまのしあわせをいのっております。では、また次のブログでお会いしましょう!