統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

大学卒業後の専門学校について。

こんにちは。pepeneeです。前回で32歳で専門学校に入りなおして、介護福祉士を目指したお話をしました。今回はアラサーでも統合失調症があっても専門学校に入れて、資格が取得できるか、という内容で書いていきたいと思います。

 

介護福祉士の専門学校に通うメリットは二年間で介護福祉士の資格を取得できることです。普通に就職してから介護福祉士になるためには、介護、障害の分野で現場の実務経験を三年経験して、なおかつ450時間の実務者研修という講義を得て合格率50~70%の介護福祉士国家試験に合格してやっと介護福祉士になることが出来ます。しかし、介護福祉士養成学校では、二年間のカリキュラムと三回の実習を経て試験に合格するだけで介護福祉士になることが出来ます。

 

専門学校では、比較的穏やかな雰囲気で福祉を志す若い生徒たちの中でとても勉学に集中しやすく、統合失調症精神疾患があっても比較的資格にたどり着きやすい環境だといえます。また、近年では30代、40代でも介護福祉士の専門学校に学びなおす社会人も数多く存在しています。僕の年代でも、一つ上の先輩の中には60代で学んでおられる方がいらっしゃいました。

 

ただ、デメリットとしては、年間100万円、二年間の学費で200万円はかかると思っていた方がいいと思います。詳しくは各専門学校のWEBサイトや資料請求でご確認ください。また、三回にわたる実習がなかなか大変で、まる一か月続く事もあり、そこでの実習は夜勤の体験や、実際の食事介助、場合によってはトイレ掃除を任されたりするケースもあります。また、実習報告レポートを一日が終わって書かなければいけないので、夜寝るのも1時、2時になってしまうという環境が一か月ほど続きます。気力体力が試される環境の為精神状態をキープするのに工夫と家族の理解が必要かもしれません。

 

しかし、それらを加味しても精神疾患を患った方がいきなり社会復帰をするハードルの高さを考えたら、こうした専門学校で一生ものの資格勉強をすることはとても穏やかなものなので、僕は良いと感じています。専門学校では介護福祉士、福祉に携わる者の心構え、利用者様第一主義、利用者様の心に寄り添った温かい介護等とても倫理的な今後の職業人生で一番大切な美しい哲学を教えてくれます。それ自体もとても素晴らしく、今でも原点として何度も自分の判断を助けてくれる支えとなっています。(実際の介護の現場は美しいだけではなく、とても大変で苦しい場面も多々ありますが、それは各々現場で対処を学んでいけばいいと思います。)

 

結論としては、統合失調症でも、精神疾患でもまたアラサーでも60代でも、やる気があれば、専門学校から人生のリスタートを切るのはありだと思います。ちなみに僕は排水の陣で挑んだこの挑戦は、介護福祉学科でトップの成績を収め、模範生に与えられる学校長賞と、無遅刻無欠席だったので皆勤賞を頂いたという嬉しい結果もついてきました。

そして、介護福祉士の国家資格一つあれば職場に困ることはなく、今後ますますニーズが高まる需要のある資格であることは間違いありません。きつい仕事ではありますが。

 

このブログでは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いていきます。どうぞこれからもよろしくお願いします。