統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

統合失調症と付き合いながら働く。

こんにちは。pepeneeです。今日は専門学校を卒業して35歳から社会復帰をした僕の話を通して、統合失調症と付き合いながら仕事をする、という視点で書いていきたいと思います。

 

始めに働いたのは老人のデイサービスでした。朝ミーティングを終えて利用者様の送迎をし、体温、脈拍、血圧等を一人一人測り(このバイタルチェックは看護師さんがします。でも、介護福祉士でもできる内容です。)健康状態をチェックしてから順番に入浴サービスを午前中に20人~25人程度します。この入浴サービスが利用者様の障害に応じて衣服の着脱から体に麻痺がある人にはある程度洗体を介助し、また全身麻痺のある方はシャワーチェアに乗って全身を機械に包まれた湯舟でお湯につかってもらいます。この入浴サービスはものすごく忙しく午前中二時間で最大25人程の数の入浴をしますから大忙し!夏場は全身汗だくで僕はTシャツを3~4枚変えて乗り越えていました。その後昼食。食後の休憩を挟んでレクリエーション。歌を歌ったり、軽い体操をしたりします。職員が交代でレクリエーションの内容を企画します。

 

やはりデイサービスで大変なのは、毎日のお風呂介助で、ある程度強度の高い肉体労働ではあると思います。しかし、統合失調症等の精神疾患を抱えて毎日フルタイムでこの仕事を行うのは、ある程度体力のある20~30代が良いとは思いますが、40代、50代でも働いていらっしゃる方もいらっしゃいます。毎日、クタクタになるくらいの仕事内容ですので、コツは毎日睡眠時間を8時間確保できる環境を自分で作り、休日は一日を睡眠に充てて、薬の飲み忘れをとにかく防ぐ必要があります。

 

ここまでお読みになられた方は、少し不安になられたかもしれませんね。でも、大丈夫です。僕はフルタイムで働きましたが、介護福祉士や、介護支援専門員等の資格キャリアを目標にされている方は、パートタイムで働いても実務経験の1日にカウントされます。だから、自分に無理をしない範囲で働いて、のちに資格を受験するときに実務経験証明書を作成してもらうことが出来ます。もちろん、その職場を辞めても、実務経験証明書を発行してもらう事が出来ますので安心して、退職も前提で働いてみてください。

 

また、それと並行して、気の合う利用者様との出会いがあると思います。お世話させていただく中で、信頼関係が出来てくる利用者様との時間はお互いに意味のある大切な時間であり、また、精神疾患を少しづつ癒すセーフティベースにお互いがなっていくことでしょう。この作用により、脳内にオキシトシンが分泌されやすい体質づくりが出来、精神面でもタフさが増してきます。ぜひ、体調面で疲れが溜まって退職しやすい福祉、介護現場ですが、少しづつ続けていってみてください。そして、出来る範囲で構わないので、自己犠牲ではない”相手の立場でものを考える”習慣を身につけてみましょう。それが、あなたをどの職場でも通用する、コミュニケーション能力の持ち主にすることでしょう。

 

このブログでは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いていきます。今後ともどうぞよろしくお願いします。