統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

統合失調症を抱えながら起業のメンバーになる6。

こんにちは。pepeneeです。今日も、新しく放デイを立ち上げ、そこからどう軌道に乗せていったかをお話ししていこうと思います。

 

朝は9時には出勤。引き続き児童発達支援管理責任者のPLAN(個別支援計画書作成)の業務をしながら、午後からは、地域周辺の住宅に我が放デイのチラシをひたすらポスティング営業。本格的な開業は3月~4月頃でしたから、その時点でのポスティングだったので、半日ポスティングしようと思ったら結構な汗をかきます。半日で500~600枚のポスティングを行っていました。

 

そのかいあって、4月の就学開始時には、Mちゃんを含め、Aくん、Kちゃんと、ほぼ毎日の利用の児童がうちの放デイを知ってくれ、見学訪問、アセスメント(課題抽出面談)、契約の運びとなりました。また、学区が離れた違う地域のお問い合わせもあり、Aちゃんという小学校三年生のアスペルガー症候群の児童が4~5月に週に一回のご利用が決まりました。

 

Aくん。広汎性発達障害。家庭環境に問題はない。そのため、虐待による発達障害の疑いは無し。勉強の興味や遊びの興味の幅が狭く、そのため、出来る事と出来ない事の差が激しい。また、遊びの幅が狭い分、他のお友達との接点が狭まり、一人で遊ぶことも多い。身体的特徴もあり、運動が苦手なため極端に体幹の筋肉が弱っている。そのため、しっかり背筋を伸ばすこともできず、だらけた姿勢になってしまう。人懐っこい面がありとてもマイペースだが、甘え上手な面も。ただ、興味の幅が狭いといっても、国語などの文系ではものすごい習熟度を見せる。当時小学一年生だったが、すでに小学校三年生以上の漢字の読み書きも難なくできていた。発達凸凹の典型的な児童だ。

 

Kちゃん。ダウン症候群。小学校二年生。障害の影響で、やはり読み書きが出来ず、また発音もしっかりできない。ぴゃぴゅぴょなどの半濁音等になるととても理解が難しいらしく、本人に合ったPLANで少しづつ発達を促していきたい。簡単な言葉のやり取りは出来るため、おやつやトイレなどの意思表示は問題ない。底抜けに明るく人懐こい面をもち、彼女が来ると、放デイの雰囲気がいっきに明るくなることも多々。遺伝的な障害であるため、学習面で普通学級に行きたいというようなニーズは本人、保護者様とも持ち合わせていない。学校が終わって安心して楽しめる居場所があればそれだけでよいという目的を持っている。

 

Aちゃん。アスペルガー症候群。お父さんもアスペルガー症候群の為、おそらく遺伝的な背景がAちゃんに出ていると思われる。頭の回転が速く、理論的に物事の本質をついた発言をするため、周囲に大うけするか、時に相手を傷つけてしまう発言になることもある。周囲の空気を読むのではなく、自分の頭の中でどれだけ理路整然と論理的に正しい事を話せるかにこだわるので、ビジネスにはとても向いていると思われる。ただ、他人の気持ちを共感することを苦手とするため、他者との衝突は多い。小学三年生。

 

僕が驚いたのは、発達障害の典型的な症状の児童が4人集まったな、という印象でした。これを読んでいる方も、もし発達障害に身近に接する機会があれば、”あ、このタイプ、あの子に似てる!”や、大人で、まだ発達外来を受診されていない方で、”あ、僕はこのタイプかもしれない”と思われた方もいらっしゃるかもしれません。因みにMちゃんはLDのある高機能自閉症という診断名でした。発達障害を知ることは、世の中にいらっしゃる決して少なくない発達障害の特性を持つ人々と上手に関わり合う知識が身につくことでもあります。また、社会に出ると、発達凸凹があったり、アスペルガー症候群の持つ論理的思考力の高さからくる方々の方が優秀なビジネスパーソンになっているケースも少なくないのです。

 

このブログでは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きていくヒントを書いています。これからもどうぞよろしくお願いします。