統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

人は、今までの経験の中で、息をする。

こんにちは。pepeneeです。今日は人それぞれ見ている世界が違う、というお話を書いていきたいと思います。

 

①世代間ギャップがあるのは、生きてきた時代背景が違うから。

今の70代、第一次ベビーブームの方々と、今の40代第二次ベビーブームで価値観や仕事観、それぞれに見たい景色が違うのは、その方々が過ごしてきた環境が違うからです。昭和20年以降に生まれた第一次ベビーブーム世代は、戦後の焼け野原の中で産声を上げ、また、高度経済成長期の中で右肩上がりの景気の中で大半の人生を過ごしてきました。そこには、良くも悪くもみんなが同じことをし、同じように仕事をし、25歳までに結婚し、住宅ローンを組んでマイホームを買い、同じ会社で愛社精神を貫くことが当たり前になっていました。そこの根底にあったのは、年功序列、終身雇用が前提になっていたのは間違いないでしょう。

 

②社会の激変にさらされる第二次ベビーブーム”ロスジェネ”世代。

しかし、その第一次ベビーブームの子供の世代、いわゆるロスジェネは、社会的なインフラこそ整った状態で育ってきているものの、過酷な受験戦争、その後のバブル崩壊による就職氷河期、派遣法の改正による正社員確保ができず、結婚さえままならない世代になりました。経済的に安定しないロスジェネは、結婚したくても出来ないくらいの立ち位置に追い込まれている人もかなりの数います。

 

③そして、社会は自己責任論を盾にそれぞれ既得権益を守ることだけを優先する。

そして、いつしかこの国は、自分さえ逃げ切れることが出来たならそれでいい、という社会風土が出来上がりました。ロスジェネより上の世代は、年功序列の甘い蜜を吸いながら、その下の世代に服従を迫る。もちろん、それが当たり前の常識だと思い込んでいる。ロスジェネより下の世代は終身雇用、年功序列はもう崩壊していることに気づいており、年上に敬語を使う事さえ危ないと思っている。育ってきた環境によって常識も違う世代間ギャップがこの日本という国に住む人々を個別ばらばらにしている気がします。ロスジェネ以降、就職氷河期にあった若い世代は、社会に蔓延する自己責任論によって上の世代の既得権を守ろうとする世代からつまはじきにされるか、言うことをきくように支配しようとしてくる。

 

アメリカでは、好景気の影響で、会社の家族型経営が見直されてきている。

現在の日本では、誰が悪いという訳でもなく、ただ、自分の身を守るので精一杯の人間の集まりなのだ、と思います。年功序列、終身雇用制がなくなれば、何も残らない人間もたくさん存在するのでしょう。しかし、不景気だからこそ、お互い助け合って生きていかなければこの日本の国は完全に”自分さえよければいい”という無責任論に終始してしまって少子高齢化に歯止めが利かなくなり、やがて衰退してしまう事は目に見えています。そんな中、比較的好景気のアメリカでは、昔の様に会社の家族型経営が見直されています。

 

⑤日本が衰退し、縮小しながら自分はどう生きるか考える時代。

これだけ自己保身に走ってしまった日本人を今からどうこうして変えるのはなかなか難しい事です。我々は、自分の身を自分で守る様に生きていく方法を模索して生きていく他ないのかもしれません。日本は衰退していく、高齢者は増え続け、生産人口は縮小する。しかし、個人レベルなら自分の一生を楽しく生きる事は出来ると思います。自分の専門分野を身につけ、個人で金融資産を確保し、気の合う仲間同士で良好な人間関係を構築し、変化に対応できる柔軟性を身につければ、それなりに楽しい人生を送ることが出来るでしょう。今の不景気の犯人捜しをするのではなく、自分の人生を前向きに楽しく生きれば、それでいいのではないでしょうか。

 

このブログでは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いています。これからもどうぞよろしくお願いします。