統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

年金生活者支援給付金。

こんにちは。pepeneeです。今日は、消費税増税に伴って年金生活者の負担を軽くする年金生活者支援給付金について書いていきたいと思います。

 

①老齢年金、障害年金、遺族年金受給者に一定の条件を満たすと支給される。

このブログは、精神疾患等に罹った方向けに書かれているので、障害認定を受け、障害年金を受け取っている読者の方もいらっしゃると思います。今回は、そういった年金受給者向けのブログになります。しかし、健常者の方でも将来の年金受給者になる事になる可能性がありますので、年金の補足情報も盛り込んでいきたいと思いますので、ぜひ目を通してみてください。この、年金生活者支援給付金は、年金を受けている方で、老齢年金だと所得額+年金収入額が年間879,300円以下の方向けに支給されます。そして、障害年金だと年間所得額が4,621,000円+扶養親族の数×38万円以下の方向けに支給されます。障害があってもかなりの所得を頑張って稼いでいる方をも対象にしている事がわかりますね。因みに遺族年金も障害年金と同じ年間所得額で支給を受けられるようになっています。遺族年金とは、所得の柱である年金保険被保険者(年金を積み立て支払いしている「働いている」主に夫)が死亡した場合に残された家族(妻、子供等)に国から支給される年金です。このように、年金といっても大きく三種類(老齢年金、障害年金、遺族年金)に分類されるのです。

 

②気になる受給額は?

老齢年金受給者は、少し計算が複雑で、このブログでも対象外であることから、ここでは割愛させていただきます。障害年金受給者は、障害等級が二級の場合、月額5000円、障害等級が一級の場合、月額6,250円支給されることになります。障害年金受給者にとっては嬉しいですよね。仮に月5,000円支給額が増えれば、食費、光熱費が大きく賄えますし、年間支給額で考えれば、6万円の臨時収入となる訳です。

 

③対象者は日本年金機構から手続き用の封筒が来ている。

しかし、この年金生活者支援給付金の支給を受けるのは、軽い手続きが必要になります。ご自分が年金を受け取っている方は、ご自宅のポストに投函されている郵便物をこまめに確認してくださいね。薄緑色の日本年金機構からの手続き封筒が投函されているはずです。障害があって気持ちが不安定なせいで、公共手続きが滞ったり毎日郵便受けを見る習慣のない方や、障害があって必死に働いている方も、郵便受けを見ずに郵便物を貯めてしまっている方は意外と多いと思います。まずは、この年金生活者支援給付金という制度をこのブログで知った年金生活者の方は、ご自宅の郵便受けをしっかり確認してください。かくいう僕も、一人暮らしで郵便受けに郵便物を貯める事があるので、この封筒を発見するのに一か月程間隔が空いてしまいました。そして、封筒の中にある同封のハガキに、必要事項を記載します。1,記載した日付 2,封筒の宛名に記載のある氏名 3,電話番号 この三つだけ記載し、目隠しシールを貼り、個人情報が漏れない様にして、切手63円を貼り、投函するだけです。(もちろん、表には、氏名、住所等記載欄があるので必ず記載してください。)この手続きを2019年12月末日までに行うようにしましょう。焦らなくても大丈夫です。まずは、郵便受けに薄緑色の封筒が無いか確認してください。

 

障害年金に限らず、年金受給者にありがちな思い込み。

最近の国内情勢では、年金をめぐって若年者の年金支払いが不可能になるのでは?という不安や、年金制度の破綻がささやかれています。また、年金支給の年齢引き上げや支給額の減額など、不安を掻き立てる情報があふれています。また、GPIFによる年金資金の株式投資による運用失敗など、枚挙にいとまがありません。年金受給者の世間からの風当たりは強くなる事はある意味当然の流れと言えるかもしれません。障害年金をはじめとする年金受給者は、なんとなく年金を受け取るのを後ろめたく感じてしまうかもしれません。しかし、年金とはどういったしくみなのかをしっかり理解していれば、その思い込みも払しょくできると思います。私たちが年金受給できるということは、国民年金『保険』と厚生年金『保険』に加入しており、毎月保険料を払い続けた実績があるという事です。(20歳までに障害を負い、20歳前の障害基礎年金を除く)そして、国民年金も、厚生年金も正式名称は国民年金保険、厚生年金保険という『保険』なのです。そして、保険金を受け取る支給要件をしっかり満たしているから保険金が支給されているのです。保険に加入し、保険金支給要件を満たし、受給する。なんら後ろめたい事はありませんよね。また、障害があっても(老齢であっても、遺族年金受給者でも)働いていて所得税、住民税、健康保険料を高く支払っている方も大勢いらっしゃいます。もちろん介護保険料も。保険料を受け取り、また社会に還元する様に働き、納税し、消費することで経済を回している。なんら後ろめたい事などありません。年金に感謝しつつ、安心して受給しましょう。

 

④年金の仕組みを知ったり、税金の仕組みを知ろう。

このように、社会保険料の仕組みや、普段の生活の税金の仕組みを知ることで、お金の大切さがわかり、自分たちの生活に大きく密接に関わっていることがわかってきます。本来、税金や社会保険料は納める事で、国民が相互扶助(お互いがお互いを困ったときに助け合える仕組み)しあうものである事が根底にあるということ。社会保険の理念を理解した時、大切なお金をみんなで助け合う様に再分配するという美しい理念がある事に気づき、社会福祉の制度のありがたさに感謝できる心が芽生えてくると思います。最後に、代表的な社会保険である国民年金法の第一条をご紹介して、締めくくりとさせて頂きたいと思います。

 

●【国民年金法 第一条】 国民年金制度は、日本国憲法第25条第2項に規定する理念に基づき、老齢、障害又は死亡によって国民生活の安定が損なわれることを国民の共同連帯によって防止し、もって健全な国民生活の維持及び向上に寄与することを目的とする。

 

●【補足】

日本国憲法第25条】 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

 

では、今日も皆さんにとって素敵な一日になりますように!

 

このブログでは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いています。これからもどうぞよろしくお願いします。