統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

休息に罪悪感はいらない。

こんにちは。pepeneeです。今日は、精神疾患等に罹った方が思いっきり休息できる心持について書いていきたいと思います。

 

①将来への焦り。

精神疾患になってしまった。将来どうしよう。”と焦る気持ちが心に掻き立てられてしまう方も少なくないかもしれません。仕事は?結婚は?子育ては?すべてを諦めなければならないの?そのような気持ちを抱く方もいらっしゃると思います。でも、少し落ち着いてください。この世界はすべて絶妙なタイミングで物事が起きる様に出来ています。もし、精神疾患等に罹ったなら、それは、まず疲れ切った心と体を癒しなさい、というメッセージだと捉える事が出来ます。精神疾患等に罹っただけで”僕(私)は社会不適合者なのかな?”と心配になる方がいます。断言します。いいえ。あなたは社会に無理やり自分を合わせようとしすぎただけです。頑張って耐えて耐えて耐え抜いた結果、生真面目なあなたは心を壊してしまっただけなのです。もっと世界はいい意味で適当にやらなければ回らない様に作られています。車のアクセルやブレーキも必ず”遊び”が必要です。なんでもきっちり正確に規則正しくやりすぎるのは、車のアクセルやブレーキに”遊び”を失くさせ、事故のもとになってしまいます。自分の限界を超えて頑張りすぎたあなたは、今は回復のために休息を取り続けなくてはいけない時期なのです。

 

②休むのも勇気。

会社を辞め、一人で布団に入っていると、”こんなことしていて、大丈夫なんだろうか?周囲はもっと頑張っているのではないのか?”と感じてしまうかもしれません。しかし、なぜ精神疾患等に罹ったのでしょうか?それは、あなたが人一倍頑張っていたからです。そして、自分で自分に鞭を打って自分を追い詰めて生きてきたからです。休息と緊張のバランスが崩れたのです。緊張ばかりして生きてきたのです。ゴムを伸ばしても、もとの形に戻りますよね。しかし、そのゴムを思いっきり伸ばし続けたら、ゴムは伸びきって元の形に戻らなくなってしまいます。今のあなたはその状態なのです。だから、周囲の目や評価をいったん切り離し、睡眠だけ取ってみてください。寝るのです。精神疾患等から回復するのはこの睡眠が一番効果があるのです。あなたは、勇気を毎日振り絞って行きたくない会社に行き続けました。今度は自分を休ませる勇気を振り絞るのです。すべてはそこから始まります。

 

精神疾患等に罹った時点で、あなたは”ダメ人間”じゃない。

ダメ人間とはどんな人でしょうか。努力できない人?協調性のない人?朝起きれない人?とにかく、社会で生きていくために何かが出来ない人のイメージがありますね。では、あなたは今まで努力してこなかったのでしょうか?協調性が無かったのでしょうか?朝起きれなかった?まあ、たまに疲れでそうなることはあったかもしれません。しかし、これを読んでいる方は、日々努力し、協調性にも長け、日々やるべきことを成してきた人のはずです。その自分自身への酷使が、限界を超えたのです。ただ、それだけです。今までの苦労はちゃんと大きな空が観ています。休んだりしたら、ダメ人間になってしまうのではないか?そんな焦りや不安はいりません。精神疾患等に罹った時点で、あなたは正真正銘ダメ人間なんかじゃない。立派な人間です。

 

④もう一度、自分を労り、大切にするレッスンが来たのです。

今のあなたがなぜ精神疾患等に罹ってしまったか。それは、真面目過ぎたからともいえると思いますが、それは、各々一人一人違う背景があるので、一概には言えません。しかし、確実に言える事があります。それは、この心の病気は、自分を大切にするというテーマを空から与えられているー。という事です。人は起きた現象をどう受け止めるかで、結果が大きく違ってきます。”精神疾患に罹ってしまった。もうだめだ。”と嘆くのではなく、”これは、神様が自分をもっと大切にしなさい、という僕(私)へのメッセージかもしれない。”そうとらえてみましょう。そして、もっとペースを落として、目の前に広がる世界をゆっくり味わってみましょう。ささやかな日常に、幸福は宿っていることに気づく時間を与えられたと考えてみましょう。相手が自分をどう思っているのかばかりに気を取られて、自分が本当に日々を楽しめていたか、振り返ってみましょう。きっと、精神疾患等の治癒の時間が、あなたにたくさんの気づきを与えてくれるはずです。人は幸福になるために生きています。しかし、幸福の形は人それぞれ違うもの。この機会に、あなたにとっての幸福とは何か、しっかり見つめてみるのも良いのではないでしょうか。休息に罪悪感はいりません。自分を緩め、自分にとっての幸せを今までの世間の常識から離れて、一度確認してみてください。

 

このブログでは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いています。これからもどうぞよろしくお願いします。