統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

幸せに生きるためのパラダイム形成2。

こんにちは。pepeneeです。昨日に引き続き、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるためのステップを踏んでいきたいと思います。前回でお話ししたのは、とにかく今まで自分を押し殺して周囲に合わせ続けた自分の本当の気持ちを、安心して吐き出せる人、場所を見つけて過去の清算をしましょうとお話ししました。自分の本当の気持ちを他者に受け入れてもらうという体験を通して、自分自身の本来あるべき姿、本来あるべき感情を取り戻すステップが必要です。

 

このステップでは、ただただあなたの本当の気持ちを安心して表現することが大切です。人によっては長い間自分を押し殺してきた人もいるでしょう。世間や両親の価値観だけに沿って自分の感情を後回しにしてきたのです。また、トラウマになる出来事や、性的な心理的身体的ダメージが心の奥底に未解決のまま放置されているケースもあるでしょう。そのような場合、話をすること自体がためらわれてしまいがちですが、きちんと信頼できる人に話を聞いてもらうだけで心の痛みが和らいでいきます。もし、周囲に自分のパーソナルな出来事、それに付随した自己の気持ちが言える人がいない場合は、思ったことをノートに書きだしてみる、という作業をするだけでもずいぶん気持ちが楽になります。そして、いままで辛い現実をたったひとりで切り抜けてきた自分を肯定してください。認めてあげてください。”よく頑張ったね。良く乗り越えてきたね。”と自分で自分をほめてあげてください。そして、少しづつ自分の感情や気持ちを自分に許していいんだ、ということを認めてあげてください。

 

そう、これからは他人に迷惑をかけない限り、自分の思ったことややりたいと思ったことを実行してもかまわないのです。最初は”ああ、今日はカレーが食べたいな”と思ったとします。そのように思ったのなら、その小さな自分の大切な感情を自分に許してあげてください。他者からのどう思われるかという価値判断が自分の存在理由だった今までと別れを告げ、生きる価値判断は自分が決める・・・そう決断してください。たった一度の自分の大切な人生、他人の評価と視線で自分の本当の気持ちを押し殺さないでください。それが自分の人生を自分の手に取り戻すことになります。もちろん、社会の中で集団行動をする場面で、ルールやモラルを守る必要はあります。しかし、その協調性はいままでの人生体験で十分身についている事でしょう。とにかく、あなた自身の感情を、主体性を認め、開放していく事が大切です。

 

そして、多くの場合、自分の自由な感情や気持ちを外部に伝えても何ら問題がないことに気づくでしょう。あなたはあなた。あなただけが感じる感情があり、それを表現し、満たす権利があなたにはある。

 

そして、やがてあなたの押し殺してきた感情は解放されていく過程で、他者の気持ちと自分の気持ちの両方を尊重できるようになってくるはずです。長い間自分を世間や周囲に合わせて頑張って押し殺してきたのです。自分を労り、自分の過去を癒し、自分の人生の主体性を自分の手で取り戻しましょう。

 

このブログでは精神疾患等に罹った人が幸せに生きるヒントを書いています。今後ともどうぞよろしくお願いします。