統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

デジタル化と信用経済が日本を変える。

こんにちは。pepeneeです。今日は、中国、エストニアスウェーデンを中心に革新的に進むオンライン化が世界をどう変えていくのか、という点についてお話していこうと思います。

 

まず、現在の日本では、本当の意味でのホスピタリティや、品質の高さが必ずしも正しく評価されていない、という点に問題があると思います。そのため、こんなに身を粉にして働いているのに、こんなに一生懸命やっているのに誰からも評価されない、それがストレスの要因になっているケースが少なくない訳です。

 

現在、中国では、自転車のシェアリングエコノミーが拡大して、そこからほとんどの人が行動をビッグデータに解析されるようになりました。どこでいつ何時に自転車を借り

どこまで行ったかがビックデータに紐づけられるようになっているのです。このように人の行動そのものがある意味監視下され、悪行、善行がデータでわかる様になる社会で、次の変革は、信用経済が発達するという事です。現に現在の中国では『ジーマクレジット』という信用スコアという国民一人一人がどれだけ社会的に信用できるかが数値化される社会に移行しつつあります。メインとしては、”支払い能力””個人特性””返済履歴””人脈””素行”がスコアの上昇、下降に影響される訳です。もちろん、点数が高いほど支払い能力等の信用が高い人物として評価されます。性悪説の中国で、このシステムが導入されたらどうなったか。人々は今まで、得しなかった”善行”をスコアが上がる得する行動だと認識して、善行をする(信頼に足る)行動がほとんどになっていったのです。信用スコアが上がると、様々なメリットがあります。まず、階級社会の格差を、自分の良好な行いと努力で社会的信用を得ることが出来るようになるという公平な社会の実現。金融機関の与信審査で、スコアが高いほど通りやすくなるなど、善行の見える化は人々を正しい努力へ推し進める原動力になっているのです。

 

たとえば、中国のタクシー。中国では、タクシーの運転手も、乗客の素行を評価してオンラインデータの個人情報にアクセスすることが出来ます。また、言うまでもなく乗客もタクシーの運転手が快適に、安全で短時間に目的地に着けたかどうか、評価することが出来ます。乗客もスコアが上がれば、タクシーの質が高いサービスに利用する事が出来るようになりますし、(中国では、タクシーにランクがあり、流し、快速、プレミア

、ラグジュアリーと快適性が順に上がっていく)タクシー運転手のスコアが上がれば、自分の信頼度が増し、より高い報酬を得ることになります。

 

こうした、中国の性悪説の文化だった社会が、善行を行うと自分に得をするというデジタルシステムを導入することで、完全な”実利主義”が芽生えてきているのです。

 

日本では、このデジタル化がまだ完全に進んでいませんし、今後、高齢者が多数を占める日本で、この信用社会が訪れるのはまだ先かもしれません。しかし、日本の場合はもともと高い精神性に基づく高いサービス(ホスピタリティの高い接客等)が、デジタルで信用を見える化できていない為に、過剰なサービスで従業員が不当に消耗している現状が多いように感じます。高いサービスが相応の評価を受けていないのです。長時間労働や、過剰な労働もこのデジタルで信用を見える化できれば、長時間労働をさせるブラック企業の信用スコアを下げることが出来、理不尽な労働条件を泣き寝入りされられる従業員も減っていく社会に繋がるのではないか、そのように思いました。

 

このように、デジタル化が進んだ信用社会では、実利的、まさに合理的に善意を行うことで、それを正確に公平に評価されるシステムが導入されることになるので、そこで働く人も、サービスを受ける人も、どちらも満足する事が出来るような気がします。

 

このブログでは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いています。今後ともどうぞよろしくお願いします。