統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

愛し方と愛され方の適切な習慣。トイストーリー4を鑑賞して。

こんにちは。pepeneeです。今日は、ディズニー映画最新作トイストーリー4を鑑賞してきましたので、その感想と、僕なりの印象を書いていきたいと思います。

 

①ディズニーファンタジーの中でもかなりシビアな今回の内容。

いきなりネタバレをしてしまうといけないので、内容にはあまり触れない様にしますが、今回のトイストーリー4は意外なくらい現実のシビアな面が描かれており、最後までファンタジーの陶酔感に浸らせない内容になっていました。

 

②主人公ウッディの生きざまとその哲学。

主人公ウッディは今回も自身がおもちゃであることを前提に、自分の存在意義を考えて”今、子供たちに出来る最大の貢献は何か”を考えながら行動していきます。そのいきすぎる使命感は、周囲のおもちゃ仲間から顰蹙を買うほどのものです。しかし、ウッディは自分の存在価値を懸け、自分にできる最大の貢献を子供にしようとリスクを冒しながら行動を続けていきます。

 

③社会が何も考えなくてもレールを敷いてくれていた時代には考えられない物語。

今、時代は大きく変化している過渡期にあります。生まれてから、死ぬまで、あなたはどう生きるか、何に時間をかけ、何が自分を幸せにしてくれ、何を手に入れるために準備をするか。その全員に当てはまることのない答えを、今の時代は走りながら考え続けなくてはいけない時代です。

 

児童虐待などの悲しい現実からスタートする人は、まず正しい愛の受け取り方から勉強しなくてはいけない。

幼児から少年期にかけ、適切な愛情を受ける環境になかった人々は、まず、親から受け続けていた”痛みと苦しみを伴う愛”の習慣から見直す必要があります。罵声を浴びせられ、暴力で支配される世界からただ親の庇護、愛情をそういった支配付きの関係性で痛みと苦しみの伴う愛情からいったん離れ、自分や周囲の人との関係性を一から見直し、どうすれば自分も他人も”心地よい愛情の与え合える関係”を築いていく事が出来るか。そして、その答えが自己犠牲でもなく、他者から奪うものでもない愛し方と愛され方の適切な習慣が身につくことから、本当のスタート地点に立てるような気がします。

 

トイストーリー4は、キャラクター自身が理不尽な扱われ方をしている。

今回のトイストーリー4では、おもちゃであるキャラクターたちが、人間たちにとても雑に、理不尽に扱われている様子を描いています。その点が、上記の”悲しい現実”を想起させられました。しかし、主人公ウッディは自らの心の声に従い、自分の存在意義の為に奮闘します。今の残酷な環境の中で、自分に出来る事は何かを問いかけ、そしてそれを実行に移していきます。

 

⑥ウッディが最後に選んだもの。

主人公ウッディが物語の終盤、自分の今までの生き方と少し違う答えを出します。その答えこそ、物語の中でも使われたワード”広大な世界”への”可能性”だと思いました。その広大な世界に広がる自由と可能性、すなわち希望。パンドラの箱の最後の箱の中に入っていたもの、それはやっぱり希望だった。

 

⑦古い価値観を捨て、新しい未来へ希望を繋ぐ。

たくさんの悲しい事や苦しい事、それは映画の中から、まるで現実を生きる自分たちの世界を映し出す鏡の様な世界。しかし、過去は捨てていかなくてはいけない。もうすでに、日本の体制、教育、社会保障、道徳等は破壊され、それを薄々わかりつつも見てみないふりをしてきた。でも、ここから信じていた信念さえ新しくアップデートし、自らの選択で、広大な世界、(グローバルスタンダード)へ舵を取り、新しい希望へとすべての人が歩きださなくてはならない。正しい地図はない。正解さえないかもしれない。でも、可能性という名の希望を信じて、前へ進むことしか、僕たちには出来ない、そうこの映画を観て感じました。

 

このブログは精神疾患等に罹った方々が幸せに生きるヒントを書いています。今後ともどうぞよろしくお願いします。