統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

統合失調症の薬、副作用の太りやすさについて。

こんにちは。pepeneeです。今日は、精神疾患等の抗精神病薬は全体的に飲むと副作用として太りやすい、という事について書いていきたいと思います。

 

抗精神病薬の副作用で、食欲増進してしまう。

様々な抗精神病薬がありますが、メインのお薬として、リスパダールジプレキサなど一番オーソドックスなものから最新のエビリファイまであります。僕自身の経験からお話ししますと、リスパダールは体に合わなかったのでジプレキサに変更しています。ジプレキサを毎日しっかり服用してからは、幻覚、幻聴は比較的少なくなり、急性期の症状は防げています。しかし、ジプレキサはとにかく太りやすいことで有名なお薬で、僕も一時期は体重が三桁に達した時もあります。

 

②少々太っても、精神疾患が治まり、自分が楽になる薬を主治医と選ぶ。

お薬に関しては、合う合わないがありますので、自分の自覚できる症状を正確に主治医に伝えて、自分に合ったお薬を探していきましょう。自分の病気の症状が楽になるお薬なら、少々太る副作用はまずは目をつぶるのも戦略です。僕の場合は、働いている時期はジプレキサの影響と仕事のストレスで仕事終わりに晩御飯をたくさん食べてしまうので、すぐ三桁の体重になります。しかし、仕事をあまりしていない時期は、ダイエットに集中できるので、例えば、朝、昼しっかり食べて、夜は食べないなどのダイエットですぐに10キロ以上痩せることが出来ます。自分にとって、今は見た目が大事なのか、仕事のキャリアが大事なのか、その時その時目標を決めてお薬と付き合い、優先順位を決めて毎日のやるべきことをやっていけば、少々太っても後で元の体重に戻せます。しかし、女性など、見た目を重視したいし、仕事も集中してやっていきたいというファイターレディもいるでしょう。しかし、人間、目標は一つに絞ったほうが成果は出やすいです。多くても二つの優先順位でしょう。精神疾患を抱えている初期では、”日常生活をする”というだけで大変なタスクをこなさなくてはいけません。”朝8時に起きる”と一つ目標を決めて、一週間それが継続できただけで自分を褒めてあげなくてはいけません。スモールステップで、徐々にお薬との関係もレベルアップ出来れば、上出来でしょう。最初は、”毎日、忘れず服薬する”だけでも大丈夫です。それでも忘れる日があるでしょう。

 

③自分の体質に合ったお薬を見つけてから、次のお薬を試すのもあり。

僕の場合は、ジプレキサで、だいぶ太ったので、主治医に太らないエビリファイに変えてみようと提案したことがありました。そして、実際にエビリファイに変更してみたのですが、寝ている時にアカシジアという足がむずむずする副作用が大きく出て、睡眠に障害が出たので、すぐさまジプレキサに戻しました。ルックス重視で体重を落としたいときは仕事をフルタイムじゃなく、パートタイムなどの時に優先順位をダイエットに一点集中させます。このように、ひとつ確実に自分に相性の合うお薬を見つけておくと、次のお薬に挑戦、試すこともできます。合わなければ、前のお薬に戻せばよいのです。

 

④お薬の服薬管理は、セルフコントロールの入り口。

まずは寝て寝て、寝まくって疲れを癒すのが仕事だと思ってください。精神疾患の方はここでも頑張ろうとしてしまいがちです。ただ、まずできる事を一つ一つやっていきましょう。お薬を決まった時間、決まった量服薬するという習慣を身につけるのです。これは、これからの闘病人生、とても大切な事です。精神疾患の方の中で、まれに完治に近い方もみられ、服薬しなくても大丈夫になる方もいらっしゃるようです。しかし、特に初期の方の再発の多くは、お薬の服薬をしなくなったことが原因のケースがすごく多いのです。十分症状が安定してきてから、主治医と話し合い、お薬の減薬等、進めていっていただけたらと思います。

 

このブログは精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いています。これからもどうぞよろしくお願いします。