統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

あなたは何も悪くない。

こんにちは。pepeneeです。今日は、精神疾患等に罹られた方が、最初にどういった行動を取ればいいのか、今一度再確認してみたいと思います。

 

①朝が起きれない、職場に行くのが恐ろしく苦痛。

精神疾患等に罹る方は、責任感が強く、仕事にも人一倍頑張ってしまう方が多いです。普通なら5割程度の労力でこなす作業も、どの作業も10割でこなしてしまい、結果ストレスを人一倍貯めてしまい、心身の疲労が徐々に蓄積されていきます。心のどこかで”苦しいな””仕事に行きたくないけど、みんながやっている事だし”とさらにストレスを心身に蓄積していく事になります。そして、一番最初の前兆、会社に行く時間に朝、起きることが出来ない事が起きます。これは、自分の体が”休んでくれ”とサインを出しているのです。あなたはベッドの上で、”あ、遅刻した。でも、体が動かないぞ”と感じます。そして、さらに無理を重ねて何とか出社しても、またストレスと疲労が蓄積するだけのことになります。そして、どんどん精神が疲労に侵されていき、脳の働きが悪くなっていきます。いわゆるうつ症状の初期状況です。気持ちが沈んで前向きな考えが出来なくなる方が多いです。この時点で、精神科、心療内科にかかる勇気をもって一度受診をする方はほとんどいないでしょう。しかし、すべてのスタートはこの精神科、心療内科にかかって自分の精神状態、身体状態を正確に把握することが先決です。もし、病院の医師から精神疾患の診断書を書いてもらえれば、それにともなって加入している健康保険で最長1年6か月傷病手当金が国から保証されます。まず、精神科、心療内科の扉を気軽に叩いてみる事をお勧めします。今いる職場を継続することと、人生を継続する事、どちらが大切かはお分かりになられると思います。

 

精神疾患の治療はとにかく寝る事。

精神疾患であることが分かった時点で、あなたの心と体は瀕死の状態である事が確定しています。今までの無理が心と体に重くのしかかったのです。まずは先のことは不安にならず、出来る限りここまで頑張った自分を認め、ゆっくり休んでください。昼夜逆転など、細かい懸念事項はあろうかと思いますが、生活習慣は社会復帰時にしっかり整えればいいので、今は眠いと思ったらずっと寝てください。眠いという事は脳が、今までのダメージを回復させてくれ、とサインを送っているのです。精神疾患の一番の薬は睡眠です。とにかく寝てください。寝て寝て、寝たおすのです。やがて、心と体が楽になる時期が必ず来ます。その時をしっかり信じ、安心して寝てください。そして、精神科、心療内科の毎月の受診は必ず行ってください。その管理が出来ない程衰弱している場合は、家族や、伴侶の力も大いに借りましょう。そして、処方されたお薬を必ず服用する事。これは必ず守ってください。

 

③自分の人生の生き方を振り返る。

傷病手当金は1年6か月もらえますが、その期間が過ぎても次は1年間失業保険をもらう方法があります。(詳しくは”両学長”のYouTube動画、”失業保険を2年6か月もらう方法”で検索、ご覧になってください。)体と心が少し落ち着いたら、生活リズムを整える時期に移行します。毎朝、同じ時間に起き、朝軽く散歩をする、毎日30分家事をしてみる、など、今の自分に出来そうなことをやってみてください。そして、自分のことを見つめなおす時間を取ってみてください。自分は今まで周囲に気を使って我慢ばかりしてきた人生ではなかったか?と。この、自分を押し殺して周囲に合わせすぎる傾向が、精神疾患に特有の共通事項に挙げられやすいのです。そして、精神疾患から立ち直っても、この自分を犠牲にする性格を改善しない限り、また同じような結果を招いてしまいやすいのです。よくいえば、責任感が強く、自分に厳しく、他人に優しい性格。しかし、人間関係の基本はギブアンドテイクです。そして、自分が嫌な事は嫌だと主張しなくては、周囲は嫌な事をあなたにそれとなく強要してきます。自分の心の声、心の欲求を大切にする人生にシフトしなくてはいけないのです。その原因は、家庭環境にあったかもしれませんし、学生時代の経験などに裏打ちされているかもしれません。とにかく、休職中は、自分の心と体の療養に努めつつ、自分を縛っている自分だけのこだわり、責任感、社会的にこうあらなばならない、という思い込みを解放する作業をしましょう。そして、もっと楽に生きられる道を模索していきましょう。

 

④現在のテクノロジーを利用する。

そして、対人関係が苦手だと思う方や、自分のペースで仕事をしたいと結論付けた方は、今はインターネットなどのテクノロジーの力を借りて、ゆっくりお仕事をされてみてはいかがでしょう。インターネットで出来る”せどり”。WEBライター、WEBプログラマー。ブログを書く、YouTubeを撮影する、等々今は在宅でも無理なく食べていける位のお仕事はたくさんある時代です。クラウドワークス、ココナラなど、自分の興味のある分野でお仕事を仲介するアプリもたくさんあります。中には”愚痴聴きサービス”などもあって特別なスキルが無くてもできるサービスもありますよ。もちろん、再就職に向けてもう一度頑張られるのも良いでしょう。あなたは何も悪くない。周囲の為に、自分を犠牲にし、自分を押し殺してしまっただけのこと。ありのままのあなたを認め、あなたらしく接する事が出来るコミュニティーがこの世界には必ずあります。ありのままの自分で生きられることが何よりの幸せであること。そして、そのコミュニティーに役に立てること。それが新しいあなたの幸せの生き方の定義かもしれません。

 

このブログは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いています。これからもどうぞよろしくお願いします。