統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

命を守る事は正論。丁寧な議論を。

こんにちは。pepeneeです。今日は、新型コロナウイルスで亡くなる方の命と、経済苦で失う命を考えていきたいと思います。

 

①stay homeで思考停止してはいけない。

現在、新型コロナウイルス感染拡大を食い止める為、緊急事態宣言中の日本。どうやら、政府の間では、この緊急事態宣言を一か月延長する事を考えている様子です。確かに感染者数は自粛のおかげで少なくなった日もあります。東京では感染者数100人を切った日が二日連続になった事など、これも日本国民の地道な自粛の成果がじわじわと出てきている成果だと僕も思っています。

 

②自粛の期間が長ければ長い程、経済のダメージが。

しかし、その間、日本の経済は大ダメージを受けています。その分、失業率も今後どんどん上昇していく事になるでしょう。現に、雇い止めに遭遇されている方も多いようです。そして、一番気にかかるのは、日本という国は失業率が上昇すればするほど、比例して自殺率も上昇する国だという事です。過去のデータでもおおよそ失業率が1%上がると自殺者が2,500人増える、つまり、失業率が10%上がれば25,000人そして失業率が20%上がると単純計算で50,000人の方の自殺が増える事になります。もちろん、新型コロナウイルス感染を封じ込めるための行動をして、新型コロナによる死者を減らすことはとても大事です。しかし、新型コロナウイルスによる死者は2020年4月30日現在437人(スマートニュース掲載)そのほとんどが高齢者の方の死者数です。このまま経済を回さずに不景気になり続けると、新型コロナの死者数より、経済苦による自殺者数の方が圧倒的に増えていくのではないか、そんな不安が余儀なくされます。

 

③命に上下の価値をつけてはいけないが。

この現状を考え、自粛をしながら、休業をする業態を選び、他の業態で経済を回しながら新型コロナの感染者数を増やさない取り組みをしていかなくてはいけないフェーズに入ってきているのだと思います。僕も両親が72歳の高齢者なので、実家に帰らず電話のみで安否確認をしている状況です。とても両親のことが心配です。しかし、現実のデータだけで客観的に考えると新型コロナの感染によって死亡に至っているのはほとんど70代以上の高齢者です。一方、10代20代の死者数は現時点で日本では0人です。イギリスでの議論で、20代の若者から随時経済を回すように復帰していくという話があります。僕はこの考えには興味を持ちました。60歳~以上の高齢者は家で自粛していただいて身を守ってもらう。そして、新型コロナに感染しても死者数がいない20代でなおかつ実家暮らしではなく、一人暮らしの若者から経済を回していく。理屈としては納得できる部分があります。そして、命に上下の価値をつけてはいけないのですが、子供は新型コロナに感染しにくい、そして体内で新型コロナのウイルスを増やすことが少なく、周囲にウイルスを感染拡大する事が少ないそうです。しかし、高齢者の場合、新型コロナに感染しやすく、体内(主にのど)でウイルスを培養してしまい、周囲にウイルスを拡散させてしまいやすい傾向があるそうです。つまり、今後の経済活動と感染防止を両立するには、若者の自粛を段階的に解除し、経済を回し、高齢の方にはお家にいてもらう事が今後の対策のカギになってくるのではないでしょうか。

 

④どの命を守るか。

とはいえ、若者が新型コロナの死者数が無いといっても、今後は死者が出てくる可能性はある訳ですし、若者の感染リスクも考慮するとゼロリスクで物事を進めていく事は不可能です。高齢の方だって、買い物に行くのも怖いでしょうし、ずっと家に居たら、どんどん認知症や運動不足による体力低下、免疫低下を招きます。現に介護の通所サービス(デイサービス:お年寄りを施設に移動してもらい、食事やリハビリ、入浴などのサービスを提供する介護保険事業)が休業してしまってから、家で精神的に不安定になる方や、認知症が進行してしまう方、運動不足で外に出ない為、寝たきりに陥る恐れのある高齢者も増えており、今後もこのままではこういったケースが増えていくでしょう。

 

新型コロナウイルストリアージが必要になってくる。

経済を回すことによって失業者を極力なくし、なおかつ新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、子供、若者、中年、高齢者という大きなカテゴリーでどの対策をそれぞれ取っていけば被害が最小限に出来るか、その対策の個別化が今後カギになると思います。それは、新型コロナウイルストリアージと言えるでしょう。トリアージとは、医療用語で大事故・災害などで同時に多数の患者が出た時に、手当の緊急度に従って優先順位をつける事です。この日本人の年齢層に合わせてトリアージの考え方を取り入れ優先順位をつけて対策を個別的に進めていく事が今後の政治に求められてくるのは必然かもしれません。

 

このブログをお読みになられている方も苦しい環境に置かれているケースがあると思います。しかし、知恵を絞り、なるべく新型コロナウイルスに感染しない様に日々できる事をやり、テレワークや副業などに力を入れる事で乗り切れる環境にある方は、今できる事に注力していきましょう。そして、残念ながら失業し、収入を経たれてしまった方は、政府の緊急小口資金貸付制度を今すぐ利用してください。窓口は各市町村の社会福祉協議会です。無利子、保証人無しで最大80万円貸し付けてくれる制度です。その後、返済が苦しくなったら返済しなくても良い制度です。また、雇用保険に入られていた方は失業給付の手続きもハローワークですまし、失業保険をもらってください。失業保険に一番大切な書類は、雇用先が書いた離職票です。必ず書いてもらってください。わからない点は、ぜひインターネットで調べてみてください。そして、中小企業、フリーランスの方は是非持続化給付金を申請して受けてください。中小企業は最大200万円、フリーランスの方は最大100万円給付金が受けられます。そして、国民一人当たり10万円の給付金は必ずもらうようにしましょう。

 

このブログでは、精神疾患等に罹った方が幸せに生きるヒントを書いています。これからもどうぞよろしくお願いします。