統合失調症のケアマネジャー

人生の大半をメンタルヘルスに費やしてきた男性の経験談

生きづらいのは、本当にあなたのせい?

こんにちは。pepeneeです。本当にお久しぶりの投稿になります。

みなさん、お元気にされていましたか?最近は、前回の女性と、その子供さんと楽しく有意義な時間を持てて、毎日幸せに暮らしています。

最近、なぜ自分が統合失調症に罹り、また、なぜいじめや虐待を経験してきたのか、また新しい視点から理解が進んだのでシェアしていきたいと思います。

 

①生きづらいのは、自分の特性?それとも、環境が劣悪すぎた?

pepeneeは生きづらさは、二種類あると思っています。まずは自分自身がADHDASD、LDなどの発達障害の特質を先天的に持っているケースです。この場合は、全人口の10%がもっている特性なので、現代の複雑、高度化している仕事と人間関係に馴染むことが出来ない事で、二次障害の様な形でうつ病適応障害を発症してしまうケースです。このような発達障害を先天的に持った方は、普通の定型発達の方に比べて、生きていく事に困難さを抱えるケースが多いと思われます。また、人間関係もうまく形成出来ないこともある為、理解者を得られづらいという不利な要素も持ち合わせます。

 

もう一つの生きづらさは、生まれてきた環境が心を蝕んでいるケースです。巷で最近よく聞かれるようになったいわゆる毒親の元に生まれてきてしまったというケースです。こちらは、幼少期から親の機嫌で理不尽に怒鳴られ、殴られてきたなどの身体的、精神的虐待また、酷いものになると親から性の対象として扱われるという性的虐待を受けてきた方もいます。この場合、家庭が安心して自分らしく、子供らしく生きられなかったケースですから、親の期待や、支配に翻弄されて生きてきた機能不全家族で育った、又は親からの暴力に怯え、幼少期から精神的にダメージを負わされるPTSD複雑性PTSDになっており、そこから二次的に統合失調症うつ病、社交不安障害、適応障害、パーソナリティ障害等に発展しているケースです。

 

前者のケースでは、グレーゾーンの方も含め、不注意、衝動性等の特性が明らかになっている為、診断も付きやすく、一つの解決策として心療内科、精神科、発達外来を利用して、薬物療法を中心とした治療法で改善するケースも多々あります。なお、発達障害のお薬は、コンサータストラテラ、インチュニブ等が代表的ですが、個人差と相性を考えて主治医の先生とよく相談して、どのお薬を服用すれば、不利な特性を抑え、自分の症状の安定を図れるのかお薬を試し、時に変更し自分に合ったお薬探しをすることで改善する事も多いです。

 

後者のケースは、かなり問題の根が深いです。このケースでは、わかりやすくpepeneeのケースをモデルに解説していきます。私は、信仰心の厚い母親と、気分屋で、アルコール依存の暴力性の高いモラハラをする父親の間に生まれました。母の話では、私を身ごもった時から、母親への身体的暴力、殴る蹴る、精神的暴力、暴言を行っていました。私がこの世に生を受けた頃から、父は母の愛情を一身に受ける私を嫉妬の対象にしました。私の最初の記憶は、父親が鬼の様な形相で私に殴りかかってくるシーンです。おそらく、物心つかない私を、父親はまるで遊ぶかのように私を殴ったり、大声で罵倒したりしていたのでしょう。もちろん、嫉妬の対象をいじめるためもあったと思います。小学生になり、弟も4歳下に居ましたので、弟の面倒をよく見ていました。父親の不倫をきっかけに母はうつ状態になり、弟のケアは、ほとんど私がしていた記憶があります。現代でいう、いわゆるヤングケアラーでした。しかし、そんな父親でも、父親を裏切ることはできないと、父親を半分尊敬したい、父親は本当は優しい人だ、と信じたい気持ちがありました。母親の宗教を私も信望しており、般若心経を毎日唱えながら、世界平和、世のため人の為に役立つ生き方をします、等の信念を形成していきました。小学生の時も、やはり、弟と父親が将棋をして、弟が勝ったことがありました。父親は将棋盤をひっくり返し、その振りかぶった将棋盤で、幼い弟の頭を殴りました。”とうとう弟にまで手を出した”そう思った私は弟をかばいに行き、敢え無く体の大きく力の強い父親に顔面を殴られ、その場に倒れこみました。しかし、宗教がこのような家庭の現状を耐えさせたのです。いわゆる宗教二世でもあったのです。これが、後者の環境が劣悪すぎたケースの一例です。

 

②pepeneeのケース。本当に父親はまともか?

紆余曲折あり、信仰心がそのまま、自分の努力を信じる事で道を切り開いた私ですが、最近、自己愛性パーソナリティ障害の知識を知りました。

 

自己愛性パーソナリティ障害

・自分の能力を過大評価し、自分の業績を誇張し、他者の能力を過小評価する傾向がある。

・無条件に称賛されたいという欲求、特権意識などの症状。

 

おや、と思いました。これは、自分の父親の特徴ではないか、と。そこから、人間には悪の性質が強い存在がいるのではないか、と感じはじめ、最近では、鬼滅の刃に出てくる、刀鍛冶の里編、上限の伍、玉壺の人間時代の過去が語られず、気になってその人間時代を検索してみました。この玉壺の精神性は、残虐非道で、鬼として非常に見るに堪えない存在でした。『玉壺 自己愛性パーソナリティ障害 』 で検索した結果、また、芋づる式に悪の三大気質、サイコパシー、マキャベリズム、ナルシシズム自己愛性人格障害)を知りました。

 

サイコパシー  

・欺瞞性、浅はかな感情、共感性の欠如、衝動性、社会的規範に背く傾向を含むパーソナリティ特性。

 

マキャベリズム

・どんな手段や非道徳的な行為であっても、結果として国家の利益を増進させるのであれば許されるという考え方。(父親の場合は、国家ではなく、自分のエゴ)

 

ナルシシズム

・自己愛性パーソナリティ障害とよくにた特性。

 

点と点が繋がりました。自分の父親は、悪の三大気質をもった人間だったのだと。そのため、話し合いが出来ず、いつも自己中心的で、嘘つき、人との信頼関係を築けない、殴る蹴る、暴言、まくしたてる、アルコールに依存する、冷淡、冷酷、共感性が無い、そう、私は悪くなかったんだ。生まれて、最初に出会った一人、父親が、この世で一番最悪な性質を備えた人物だった。ただ、それだけだった。それが原因で、複雑性PTSDを負い、繰り返される虐待、いじめから、28歳で統合失調症を発症。現在に至る。

 

そう、あなたの生きづらさは、本当にあなたのせいですか?